スポーツが地域やステークホルダーにもたらす経済的・社会的インパクト分析

スポーツが地域やステークホルダーにもたらす経済的・社会的インパクト分析


EY調査、「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」の社会的価値を8.8億円、経済波及効果を1.2億円と算出


要点

  • EY JapanのソーシャルKPIメソッドにより、「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」の経済的・社会的価値を可視化

EY JapanとB.LEAGUEは、2023年1月13・14日(金・土)に茨城県水戸市において開催された「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」の経済波及効果および社会的価値を測定・分析し、オールスターゲームが創出した社会的価値(8.8億円)と経済波及効果(約1.2億円)の合計(非財務的価値)は、約10億円と算出しました。

全ステークホルダーが投下したコストに対するSROI(Social Return on Investment=社会的投資収益率)は、3.38となり、「オールスターゲームへの100円分の投資が、338円分の社会的価値の創出につながった」と分析しました。


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分析に当たっては、スポーツがもたらす社会的価値の定量評価・価値向上メソッド(ソーシャルKPIメソッド)について、英国マンチェスターメトロポリタン大学の井上雄平准教授、筑波大学の学術的サポートを得ながら開発を進めています。本取り組みでは、スポーツの価値をステークホルダーの共通言語である貨幣価値に換算し、ステークホルダーごとに結果を分析・価値向上策の提案まで行うことを目指します。
 

詳細については、PDFレポートをご覧ください。

EY × Sports
The Social & Economic Impact Review
社会的価値&経済波及効果レポート

Contents
1.イントロダクション
2.調査・分析アプローチ
3.分析結果
4.考察・価値向上策案
5.今後の展望
 


英国マンチェスターメトロポリタン大学/井上 准 教授

井上 雄平 氏(INOUE, Yuhei)

スポーツ経営学者、経営学博士(米国テンプル大学)。米国メンフィス大学助教(2011年~2014年)、米国ミネソタ大学准教授(2014年~2019年)を経て、2019年に渡英し、現在はマンチェスターメトロポリタン大学経営学部の准教授(スポーツマネジメント領域)。主な研究テーマは、スポーツを通して個人や社会のウェルビーイングを向上するための組織やイベント、プログラムのマネジメントを明らかにすること。経営学やスポーツ経営学の主要な国際学術誌にこれまで50本以上発表。また、「Sport Management Review」の副編集委員長、「Journal of Sport Management」の編集委員を務める。


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ニュースリリース

EY Japan、B.LEAGUEとのサポーティングカンパニー契約締結

EY Japan株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:塚原 雅彦)は、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(東京都文京区、チェアマン:島田 慎二)の2022-23シーズンにおけるサポーティングカンパニー契約を締結したことをお知らせします。


    EY x Sports - Sports Power the Community

    EY Japanは、スポーツによるコミュニティの再蘇生を目的とし、人づくり、場づくり、コトづくり、ルールづくりに取り組んでいます。

     

    詳細ページへ


    サマリー

    EY Japanは、本メソッドの活用を通じて、スポーツが持つ多面的な社会的効果を明らかにし、スポーツを通じた社会課題の解決に向けて、スポーツ分野における「人づくり」「コトづくり」「場づくり」「ルールづくり」の促進と、ステークホルダーによる共創や持続的なエコシステムの構築を目指します。


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