EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
FCPA違反が発覚したものの、強固なコンプライアンスプログラムが構築されていたことを理由に企業に対する制裁を免れた近時の事例に見られるように、有効なコンプライアンスプログラムの構築は、贈賄リスクに対する最大の防衛策となります。
贈賄行為のモニタリングは、接待交際費等の会計記録の検証や分析など会計監査と親和性の高い手法が用いられるケースが多く、さらに、モニタリングの精度を高めるためには高リスク拠点の絞り込みが重要となります。
EY Japan Forensic & Integrity Servicesでは、会計監査の経験豊富な公認会計士がインテグリティ・クリニック®や Forensics Data Analytics (FDA) といったテクノロジーを駆使して高リスク拠点を絞り込むことにより、効果的なモニタリングの実現を支援することができます。
DOJと訴追延期合意(DPA:Deferred Prosecution Agreement)を締結した場合など、摘発後のコンプライアンスプログラムの改善状況を当局に報告するケースでは、企業の実状とそれに応じたリスク評価の内容を当局に理解してもらう必要があります。
特に外国当局にとって、日本企業特有の事業内容や商慣習などの理解は必ずしも容易ではなく、場合によっては過剰なリスク対応を求められるケースもあります。
EY Forensic & Integrity Services には、DOJ出身の弁護士や各国規制当局出身者が多数所属しています。また、日本チームがプライマリーチームとして日本企業のDPA対応を行った実績があり、外国当局に対しても説得力のあるリスク評価の実現を支援します。
FCPAガイドラインによると、買収した会社が贈賄を行っていたとしても、その会社に対してデューデリジェンスを実施し、かつ有効なコンプライアンスプログラムを導入していた場合は、法執行手続の中止や罰金等の軽減交渉の余地があるとされています。
しかし、EY Forensic & Integrity Services が世界中の経営者に実施したインタビュー結果をまとめたグローバルインテグリティレポート2020によると、買収に先立って贈賄リスクに係るデューデリジェンスを実施している企業の割合はわずか4分の1 (25%)に過ぎないという結果が報告されています。
また、売手側としても表明保証違反として係争につながるリスクがあることから、これらのリスクを事前に回避するためにデューデリジェンスは必要と考えます。
EY Japan Forensic & Integrity Services は、贈賄リスクに係る数多くの知見を有するグローバルネットワークを活用して、世界中の企業に対するM&A実施時のデューデリジェンス(トランザクションフォレンジック)によって、M&A時のリスク管理を支援します。
FCPA違反とされた事案は企業から公務員等へ直接行われるケースは少なく、90%以上は代理店やコンサルタントなどの第三者が関与しているという結果が過去のサーベイで報告されています。
こうした背景から、規制当局は第三者に対するデューデリジェンスの実施を求めていますが、世界中に数多く存在する第三者のどこまでを対象とすべきかについて、グローバル企業の課題となっています。
EY Japan Forensic & Integrity Services は、拠点及び事業単位のリスク評価や会計記録・取引記録の分析に基づく第三者の抽出や、多言語に対応したEY Forensic & Integrity Services の調査専門部隊を活用した第三者のバックグラウンド調査によって、効率的な第三者デューデリジェンスの実施を支援します。
近年の独占禁止法改正を受けて、カルテル・談合などの違反行為による課徴金の企業に与える影響が大きくなっています。また、コンプライアンス意識の世界的な高まりから、違反企業に対する社会の目も厳しくなっています。 EYは不正調査・コンプライアンスに関する豊富な業務提供経験やAIなどの先進的なテクノロジーの活用を通じて、社内調査など企業の独占禁止法・競争法違反行為への対応を多角的に支援します。
コーポレートガバナンス・コードで求められる取締役や監査役のトレーニングとして、コンプライアンス研修を提供します。
組織で発生する不正・不祥事や訴訟において、事案の全容を解明するために活用する組織内の電子データがますます重要になっています。EYの日本チームでは、多様なデータソースを対象としたデジタルフォレンジック調査で豊富な経験を有する多数のメンバーが、あらゆる規模にわたるさまざまな事案に対し、各国のEYのメンバーと連携して高品質なサービスを提供します。