EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
EYの関連サービス
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EYのトータルリワード(人事制度・福利厚生・働き方)のプロフェッショナルは、人材に関する戦略の一環として、総合的な報酬の評価、またはその再構築や再設計の支援を行います。詳しい内容を知る
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企業(57%)はまた、従業員(47%)よりも、「経済情勢の悪化で従業員が転職する可能性は低下するだろう」と考えている傾向があります。これは、労働市場の流動性や、従業員を新たな機会へと駆り立てる要因となっている、(より良い金銭報酬だけでなく福利厚生費なども含めた)トータルリワードを向上させたいという従業員の志向の強さを、企業が過小評価してしまっていることによるものと思われます。今後12カ月以内の退職を検討している従業員の割合(34%)は、2022年の調査時(43%)と比べ減少したものの、依然、高い水準にあります。賃金は、引き続き従業員にとって最大の関心事となっていますが、企業側は3番目に位置付けています。
トータルリワード・プログラムについては、ほとんどの従業員(80%)と企業(79%)が、中程度から大幅な変更の必要性を感じています。ただしいかなる変更も、最終的に社内外のニーズに合ったものでなければなりません。トータルリワードの考慮事項は、例えば休暇、感謝・賞賛、ウェルビーイング、健康、退職などの制度に及びます。そこで重要となるのが、市場のベンチマーキングと社内調査です。企業は、この双方の調査結果を基に、従業員への提供価値(EVP)を強化し、人材の引き付けや維持・確保に資するオファリングを構築することができます。EVPという大きな目標に合わせてトータルリワード・プログラムを再構築することにより、変化や変革、新しい働き方、リーダーシップ戦略などに対する従業員の意識にポジティブな影響をもたらすことが期待されます。