EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
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スペーステックは現代における最大の変革の1つであり、高解像度の衛星画像データと人工知能(AI)と機械学習(ML)を組み合わせたツールを使用して地球上の人類の生活を向上させます。例えば、貴重な生物種の生息地、建設された環境、人間の行動パターン、重要なインフラの欠陥など、ほとんど全ての対象物を宇宙から調査観測し、よく理解することができます。このサイトは、急速に成長するスペーステックを研究するためのナレッジハブです。
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講演
EY Japan所属パラアスリート(東京2020パラリンピックメダリスト) 富田 宇宙
僕は富田宇宙という、まさに宇宙を目指すべき名前を頂いて生まれました。生まれた時は障がいはありませんでしたが、高校2年生の時に目が見えなくなっていく網膜色素変性症という病気が判明し、10~20年かけて目がゆっくり見えなくなっていきました。現在はS11という重度視覚障害のクラスでパラリンピックの競泳選手として活動しています。記録としては100m自由形で日本記録、200m自由形でアジア記録、そして800m自由形では世界記録を保持しております。また、東京パラリンピックでは400m自由形と100mバタフライで銀メダル、200m個人メドレーで銅メダルという結果をいただくことができました。その他にもブラインドダンスやパラサーフィンなどさまざまな活動を通じて、多様性を認め合える共生社会の実現の必要性を自分の活動を通して伝えています。
2021年はパラリンピックが開催された年であり、宇宙旅行元年ともいわれています。多くの人が宇宙に旅したという事実を前にして、目が見えなくなる自分は宇宙飛行士にはなれないという思い込みが間違いだったと気が付きました。可能性を否定し、限界を決め付けていたのは単に自分自身の先入観だったと悟り、宇宙への夢を再び抱くようになりました。
宇宙開発の歴史を語る上で多様性は重要な要素です。宇宙開発が進歩してきた原動力であったと言っても過言ではありません。宇宙飛行士は社会問題解決の先駆けとなり、それを地球全体に波及させる役割を担ってきました。宇宙飛行士たちは、異なった国籍や文化の持ち主でありながら、一丸となって協力し、共に成長する経験を重ねていきます。
宇宙開発の歴史を見ると、多様性が重視され、多種多様な人々が宇宙へ行くチャンスが広がり続けていることがわかります。90歳を超えるウィリアム・シャトナー氏や、義肢を付けているヘイリー・アルセノー氏が宇宙旅行に参加したことはその良い例です。また、障がいがあるスティーブン・ホーキング博士も宇宙旅行に参加する計画を進めていました。
宇宙はバリアフリーな空間であり、人々をより公平にする空間であり、地球よりも自由な空間といえるでしょう。2022年に、ESAヨーロッパ宇宙機関が初の障がいのある宇宙飛行士として片足義足のジョン・マックフォール氏を選抜したことも、障がいを持つさまざまな人々の可能性が無限に広がっていることを示す一例です。今後は、これに続き他の国際機関でも多様性あふれる宇宙飛行士の採用が進むことが期待されています。
私からは「宇宙と多様性」をお話しさせていただきました。EYのパーパスである「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」。これまでのEYは地球上の社会の中で取り組んできましたが、これからは宇宙からも社会をより良くしていく活動に一層力をいれていくことになります。ぜひ皆さまと共に歩むことができれば幸いです。