期待されている衛星データの民間利用に向け監査法人が貢献できることとは

期待されている衛星データの民間利用に向け監査法人が貢献できることとは


EY新日本は、宇宙ビジネスの官民連携や宇宙スタートアップのIPO支援のほか、衛星データの監査・保証やサステナビリティでの活用を通じて、日本の衛星地球観測分野の発展に積極的に貢献していくために監査法人業界で初めてCONSEOに加入しました。


要点

  • EY新日本が監査法人業界で初めて「衛星地球観測コンソーシアム(CONSEO)」に加入。
  • EY新日本は宇宙ビジネス支援オフィスの新設、EY Space Techチームと連携、宇宙ビジネスの官民連携や宇宙スタートアップのIPO支援、衛星データの監査・保証やサステナビリティでの活用などに取り組んでいる。
  • CONSEOに加入したことで、分科会などへの参画、組織のメンバーとして活動し、業界イベントやメディアなどを通じて、宇宙ビジネス業界や衛星データ利活用の発展にEY新日本が積極的に貢献。

宇宙ビジネス業界は急速に発展する一方で、新たな課題が見受けられます。さまざまな課題がある中でも宇宙スタートアップのIPO支援や衛星データの入手・利活用、人材育成に関するものがあります。これらの課題を解決するためには、宇宙ビジネスの知見を深めるとともに、これからのビジネスやデータ利活用の可能性を探求していく必要があり、EY新日本有限責任監査法人(以下、EY新日本)はこれらに取り組んでいます。

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EY新日本は、課題への取り組みの一環として監査法人業界で初めて「衛星地球観測コンソーシアム」(英語名称:Consortium for Satellite Earth Observation; CONSEO)に加入いたします。CONSEOは2022年9月7日に設立され、産学官のさまざまなプレーヤーが集まり、日本の衛星地球観測の全体戦略や政策につながる議論を通じ提言をまとめています。また、産学官の連携強化と、非宇宙産業からの衛星地球観測市場への参入促進を図り、衛星地球観測が日本の成長産業となることを目指しています。

 

EY新日本は2023年12月に宇宙ビジネス支援オフィスを新設し、EYオーストラリアのEY Space Techチームとも連携しながら、宇宙ビジネスの官民連携や宇宙スタートアップのIPO支援、衛星データとAIを駆使したサステナビリティ実現と脱炭素への高度な取り組み、監査・保証での活用やデータの信頼性確保に向けたサービス開発を推進しています。
CONSEOに加入したことで、企業が抱える課題をより深く理解し、それらに対する解決策を形成することが可能となります。また、分科会などへの参画、組織のメンバーとしても活動し、業界イベントやメディアなどを通じて宇宙ビジネス業界の発展にむけて向けて引き続き取り組んでいきます。
 

産学官連携による衛星地球観測分野の総合的な議論の促進および戦略などの提言策定に向け、宇宙領域のビジネスに関心を示している企業、JAXAや関連する省庁などと衛星地球観測コンソーシアム(CONSEO)を通じて、宇宙ビジネスの知見を深めるとともに、監査法人という立場から民間として今後の宇宙ビジネス、衛星データ利活用の発展や人材育成に貢献してまいります。


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    サマリー

    EY新日本が衛星地球観測コンソーシアム(CONSEO)に加入し宇宙ビジネス業界の発展に貢献します。分科会への参加や業界イベントなどを通して宇宙ビジネスへの知見を深めます。また、産学官連携による衛星地球観測に関する議論の推進や戦略策定などを通じて、監査法人という立場から今後の宇宙ビジネスや衛星データ利活用の発展に貢献します。


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