EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
EYの関連サービス
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銀行・証券、保険、ウェルス&アセットマネジメントおよびプライベートエクイティ分野に対し、統合的リスク管理および規制対応サービスを提供します。
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気候変動は、リスクリーダーらが直面している新たなリスクのうち最も大きなものであり、取締役会も認識していると銀行のリスクリーダーは明言しています。異常気象が全ての大陸に影響を与え続け、世界が低炭素経済の構築に向けて動き出す中、銀行業界は互いに強く絡む、2つの⽬的の達成に取り組んでいます。銀⾏は⾃⾝の戦略と業務運営に気候変動が及ぼす影響を把握すると同時に、顧客とコミュニティが、この複雑で急速に変化する市場⼒学の影響を回避して進む⼿助けもしようとしているのです。
最も重要なリスクを特定、分析、軽減するとともに、自行の組織や顧客がチャンスをつかめるよう下地作りに寄与するなどにより、CROは組織における気候変動対策の推進で非常に重要な役割を担っています。しかし、地域金融機関であれ、グローバルに活動するメガバンクであれ、銀⾏が⻑期的に成⻑を続けるためには、数多くの障害を乗り越えなければなりません。
気候変動リスクの本質を理解する
第11回年次調査書であるEY/IIF global bank risk management survey(PDF、英語版のみ)によると、今後5年間で新たに台頭してきた最も重要なリスクは気候変動リスクとしています。CROの91%がこのように回答しており、また96%は取締役会にとっても最大の懸念事項だとしています。