AIが人間にとって代わるかもしれない ——そんな今日ほど、人間存在の意味が深く問われている時代はないと感じます。「人間とは何か」という今日的命題を問い続けることが、私たちに求められています。

切手 崇博

EY Italy EMEIA ジャパン・ビジネス・サービス・ストラテジー・アンド・トランザクションリーダー パートナー

サックス演奏がライフワークで、2018年にはリーダー作「Over The Horizon」を発表。ヨットで世界一周が夢。

EMEIAエリア(欧州、中東、インド、アフリカ)のJapan Business Services(JBS) ストラテジー・アンド・トランザクションリーダーを務める。

欧州・中東・アフリカ地域における日本企業の直接投資、ことにクロスボーダーM&Aと経営統合支援業務に従事。関与案件は数百件に上る。

日本の大手電機メーカー勤務、欧州の同業他社勤務を経て、コンサルティング業界に転身。1998年、EYイタリア・ミラノ事務所入社。Japan Business Services部門統括パートナーとして、2008年よりブリュッセル 、2010年よりロンドンに勤務。欧州での業務経験は通算30年を超える。

大阪大学人間科学部卒業、Universitas Nebrissensis(スペイン、マドリッド)MBA修了。公認不正検査士(CFE)。

英語、イタリア語、スペイン語に堪能。

よりよい社会の構築への取り組み

より良い社会の構築に向け、自分にできることは何かとしばしば自問します。

その1つは「社会に資する」ということ。私たち人間はさまざまな社会的役割を担い、さまざまな人たちとの関係性の中で生きています。いかに己を磨いて社会に資する生き方をするか――それが現在の、またおそらく生涯続くテーマです。

もう1つは「世界で日本人として生きる」ということ。私は、これまでの人生の半分以上を日本国外で生きてきました。日々、日本とは何か、日本人である自分とは何者であるかを考えることの連続でした。

自国の歴史や文化、自らのアイデンティティの理解に努め、これを大切にしていると、他者にとってもそれぞれに大切なアイデンティティがあることに気付きました。それこそが多様性を尊重する基本姿勢なのではないかと感じます。

多様な個を尊重し、共通の価値を見いだしてそれらを結ぶことにより、より良い社会の構築と実現に貢献したいと私は考えます。

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