2024年第2四半期 世界のIPO分析:大きく変動する市場に、適応するIPO戦略とは
2 0 2 4 年 第 2 四 半 期 世 界 の I P O 分 析 : 大 き く 変 動 す る 市 場 に 、 適 応 す る I P O 戦 略 と は
George Chan
EY Global IPO Leader; EY Greater China Assurance COO
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EY Global IPO Trends Q2 2024 (PDF)
Guide to going public (PDF)
世界のIPO市場では、AmericasとEMEIAが急伸する一方で、Asia-Pacificでは減速しており、二極化が進んでいます。
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要点
2024年上半期の世界のIPOは、前年同期比で件数が12%、調達額が16%減少した。
EMEIAは、16年ぶりにIPO件数で世界シェア首位に返り咲いた。
セクター別におけるIPO件数では製造業セクターが、調達額ではテクノロジーセクターが首位を占めた。
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2024年上半期には、世界全体で551件の上場によって522億米ドルの資金が調達されました。前年同期比で、IPOの件数は12%、調達額は16%減少しました。この結果の主な要因はAsia-Pacific(アジア・パシフィック)のIPO活動の減速であり、Americas(北・中・南米)とEMEIA(欧州、中東、インド、アフリカ)では上半期に力強い成長が見られました。この調査結果は、世界のIPOデータを分析して今後1年の市場トレンドと見通しを示す四半期レポート「EY Global IPO Trends Q2 2024 」に掲載されています。
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EYは、2024年第2四半期のIPOデータ(2024年6月17日までのディールに加え、6月30日までの見込みディール分)を分析し、2024年の主要なIPO市場トレンドを判断しました。この分析では、Dealogic、S&P Capital IQ、Mergermarket、EYから提供されたデータを利用しました。特別買収目的会社(SPAC)によるIPOは、特に記載のない限り、本レポートのすべてのデータから除外されています。
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この棒グラフは、2020年から2024年上半期までのIPO件数の推移により、世界のIPO活動の動向を表しています。全データは次の通りです。2020年は1,452件、2021年は2,436件、2022年は1,415件、2023年は1,351件、2024年上半期は551件。
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この棒グラフは、2020年から2024年上半期までのIPO調達額の推移により、世界のIPO活動の動向を表しています。全データは以下の通りです。2020年は2,713億米ドル、2021年は4,599億米ドル、2022年は1,843億米ドル、2023年は1,261億米ドル、2024年上半期は522億米ドル。
セクター別におけるIPO件数の首位は製造業セクターで、115件(21%)でした。この背景には、インドのIPO市場の活況があります。一方、調達額での首位はテクノロジーセクターでした。同セクターの調達額は、108億米ドル(21%)という驚異的な水準に達しましたが、この大半は米国市場におけるものです。
プライベート・エクイティ(PE)やベンチャーキャピタル(VC)が支援する大規模なIPOが急増し、このような株式公開による調達額の割合は、2023年上半期にはわずか9%だったものが、2024年上半期には41%に増加しました。この傾向が特に顕著な地域はAmericasです。IPO調達額の74%がPEやVCの支援を受けた企業によるものでした。
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AmericasとEMEIAでは活況となる一方で、Asia-Pacificでは減速が続く
2024年上半期では、AmericasとEMEIAにおいて、株式公開への積極的な姿勢が見受けられました。これを支えたのが、株式市場の上昇、IPO評価額の水準の改善、新規株式公開に対する投資家の関心と熱意の高まりです。Americasでは86件の新規上場があり、調達額は178億米ドルで、前年同期比の増加率はIPO件数で12%、調達額で67%でした。
EMEIAは、2024年上半期に目覚ましい復活を遂げました。世界市場に対するシェアは、2008年の世界金融危機以降最高となり、総取引件数の45%、総取引額の46%を占めました。この躍進の背後にあるのは、欧州における大型上場であり、現在の市況をIPOの絶好の機会と捉える大手企業が増加していることを示しています。インドでもIPOが急増し、前年同期には、世界のIPO取引件数に占める割合が13%(81件)だったのが、27%(152件)になりました。
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この2つの折れ線グラフは、世界のIPO市場に対してAmericas、Asia-Pacific、EMEIAが占める割合を表しています。1つ⽬のグラフは、世界のIPO件数に対する各地域のシェアの推移を⽰しています。
Americasのシェアは、2014年は25%、2015年は16%、2016年は12%、2017年は13%、2018年は19%、2019年は19%、2020年は19%、2021年は22%、2022年は10%、2023年は11%、2024年上半期は16%。Asia-Pacificのシェアは、2014年は45%、2015年は54%、2016年は59%、2017年は57%、2018年は49%、2019年は60%、2020年は61%、2021年は47%、2022年は63%、2023年は56%、2024年上半期は39%。EMEIAのシェアは、2014年は30%、2015年は30%、2016年は29%、2017年は30%、2018年は32%、2019年は21%、2020年は20%、2021年は31%、2022年は27%、2023年は33%、2024年上半期は45%。
2つ⽬のグラフは、世界のIPO調達額に対する各地域のシェアの推移を⽰しています。Americasのシェアは、2014年は39%、2015年は20%、2016年は17%、2017年は27%、2018年は29%、2019年は26%、2020年は36%、2021年は38%、2022年は5%、2023年は18%、2024年上半期は34%。Asia-Pacificのシェアは、2014年は32%、2015年は44%、2016年は54%、2017年は39%、2018年は48%、2019年は45%、2020年は51%、2021年は38%、2022年は67%、2023年は56%、2024年上半期は20%。EMEIAのシェアは、2014年は29%、2015年は36%、2016年は29%、2017年は34%、2018年は23%、2019年は29%、2020年は13%、2021年は24%、2022年は28%、2023年は26%、2024年上半期は46%。
かつて急激な発展を遂げたAsia-PacificのIPO市場では、地政学的な緊張、選挙、景気減速、金利上昇、市場流動性の枯渇などの逆風が重なった結果、市場センチメントが悪化し、投資家の間で警戒感が高まっています。2024年上半期も減速は続き、Asia-Pacific のIPO件数は216件、調達額は104億米ドルで、市場の冷え込みは著しく、前年同期比では、件数で43%減、調達額で73%減と、驚異的な減少を示しています。
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この棒グラフは、2024年上半期の地域別IPO件数と調達額を、2023年上半期と比較した変動率で示しています。地域ごとの全データは次の通りです。世界全体では、IPO件数が12%、調達額は16%減少しました。Americasでは、IPO件数が12%、調達額は67%増加しました。Asia-Pacificでは、IPOの件数が43%、調達額は73%減少しました。EMEIAでは、IPO件数が46%、調達額は89%増加しました。
世界のIPO市場は、地政学的緊張や選挙に起因する複雑な状況下で新たなバランスを模索しており、幅広い経済的状況を反映しています。欧米の先進国にチャンスが到来する一方で、Asia-Pacificは逆風に直面しており、その底力が試されています。IPOを検討している企業は、IPOを取り巻く状況が変化していく中で、高い適応性とレジリエンスを示し、十分な情報に基づいた戦略的意思決定を行う必要があります。
堅調な新規上場に投資家の注目が集まる中、IPO投資リターンはインデックスベンチマークを上回る
過去2年間、IPO市場では、金融引き締めおよび市場の不確実性の下における市場に即したアプローチを反映して、投資家の関心は明確に新規上場企業の財務的な持続可能性と収益性へ移っています。
このような投資家の変化を受け、株式公開を検討する企業は、収益/収益性の指標および持続可能な成長達成に向けての計画を一層重視するようになっています。2023年および2024年の現時点までに上場した企業の純利益率を示す指標は、大半の地域で顕著に改善しています。中国では、規制当局が上場企業の質の向上と投資家の利益保護を目的として、IPOに関する上場要件を厳格化しました。
一方、米国では、新興のテクノロジー企業やヘルス関連ベンチャーから成熟した大企業まで、幅広い企業が新規上場を果たしています。このような多様性は、米国市場における平均取引額および純利益率の中央値の大幅な上昇を促す主な要因となっています。
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この棒グラフは、2023年と2024年現時点までに上場した企業の純利益率の中央値をパーセンテージで⽰したものです。世界全体では、上場した企業の純利益率の中央値は、2023年には8%、2024年現時点まででは9%。⽶国では、2023年にはマイナス5%、2024年現時点まででは3%。欧州では、2023年には8%、2024年現時点まででは10%。中東・北アフリカでは、2023年には12%、2024年現時点まででは17%。中華圏では、2023年には11%、2024年現時点まででは11%。⽇本では、2023年には7%、2024年現時点まででは5%。ASEANでは、2023年には8%、2024年現時点まででは9%。インドでは、2023年には7%、2024年現時点まででは8%。
市場がパンデミック後の危機から利下げへの楽観に転じる中、ユニコーン企業のIPOへの注目が集まる
ユニコーン企業とは、一般的に創業から10年未満で、評価額が10億ドルに達しており、市場や業界全体に革命的な影響を与えている非公開企業を指しています。
IPOパイプラインにおいては、テクノロジー系ユニコーン企業がIPO候補企業の約半数を占めており、金融、製造業、消費財の各セクターがそれに続きます。AIと機械学習(ML)を専門とするスタートアップが、この分野に対する投資家の関心の高まりを受け株式公開に向けて準備を進めており、AI関連のユニコーン企業の大規模な資金調達ラウンドが特に注目を集めています。AI業界の力強い成長と多額の資金調達からも、ユニコーン企業の現況の中で、当業界が重要な地位を占めていることは明らかであり、その中には継続的な成功と近い将来のIPOが期待できる企業もあります。
地域別に見ると、世界のIPOパイプラインにおけるユニコーン企業のほぼ半数が米国企業であり、スタートアップの世界における圧倒的な地位を映し出しています。次いで中国本土が15%で、その影響力の増大とテクノロジーセクターの急速な発展を示しています。インドもユニコーンのIPO候補企業の7%を占め、顕著な存在感を示しています。これらの国々にユニコーン企業が集中している要因として考えられるのは、イノベーション、資金調達の機会、有利な規制環境を支える強固なエコシステムの存在です。これにより、上場を目指すスタートアップ企業にとって絶好の場所になっているのです。
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1つ⽬の円グラフは、IPOパイプラインにおけるユニコーン企業をセクター別に分類し、全体に占める割合を表⽰したものです。テクノロジーが50%、⾦融が12%、製造業が11%、消費財が10%、ヘルスケア・ライフサイエンスが8%、メディア・エンターテインメントが3%、その他が6%です。
2つ⽬の円グラフは、IPOパイプラインにおけるユニコーン企業を国・地域ごとに分類し、全体に占める割合を表⽰したものです。⽶国は47%、Americas(米国を除く)は8%、ドイツは3%、インドは7%、英国は3%、EMEIA(インド・ドイツ・英国を除く)は9%、中国本⼟は15%、Asia-Pacific(中国本⼟を除く)は8%。
世界各地における選挙は、特定の政策がIPOに与える影響の不確実性を増幅する
投資家やIPO候補企業は、金利政策の変化に適応するのと同様に、複雑な地政学や、選挙を巡る複雑な状況にも対処しなければなりません。今年、政治面で注目されるのは世界人口の50%超が居住し、世界のGDPの約60%を算出する、地政学的に重要な多くの地域を含む国・地域の選挙です。これらの選挙がもたらし得る多大な変化は、かつてないほどの不確実性を生み出す可能性があります。
歴史的に見て、米国大統領選挙は、投票が実施される11月中の活動が落ち込むことを除けば、選挙期間中のIPO活動にほとんど影響を与えることはありませんが、選挙後の数年間は、IPO活動が顕著に増加する傾向にあります。これは政策の変更、経済的イニシアチブ、市場センチメントの安定が、幅広くIPOに有利な環境の創出に寄与することを示唆しています。
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この棒グラフは、⽶国での選挙の年、選挙の翌年、通常の年における平均IPO件数を⽰しています。選挙の年における平均IPO件数は149件です。選挙の翌年における平均IPO件数は219件です。通常の年における平均IPO件数は176件です。脚注を概括すると、選挙の年の平均IPO件数は通常の年より15%少なく、選挙の翌年の平均IPO件数は通常の年より24%多いことになります。
2024年下半期のIPO市場の見通し
2024年下半期の情勢は、金利引き下げスケジュールの変動、地政学的緊張の高まり、世界的な選挙イヤーなど、世界のIPO市場を左右する重要な要因により影響を受け、形づくられるでしょう。
経済状況や各国・地域のインフレ水準が変化する中で、世界のインフレ率の鈍化が続いています。各国中央銀行の金融政策については、強硬姿勢の強い米国連邦準備制度理事会(FRB)に先行する形で、欧州市場や新興国市場の一部で緩和が実施され、ばらつきが生じる可能性が高いでしょう。FRBを含む各国中央銀行が方針を転換し、金利引き下げに踏み出せば、投資家はより高いリターンを求めて資金を移動させると考えられ、これにより株式市場、新興市場、成長志向型セクター(テクノロジー、ヘルスケア・ライフサイエンスなど)で流動性が増加するとみられます。
地政学的な緊張が高まることで、企業はリスクの高い地域を回避し、より有利な規制環境を求めて、他の市場での上場を模索せざるを得なくなるかもしれません。この変化は、新しい金融ハブの台頭につながり、IPO市場の状況を変える可能性があります。
一方、選挙に関連して生じる不確実性は、上場時期に影響を及ぼします。一部の企業は、選挙結果が市場の安定性と投資家心理に与える不測の影響を回避するため、選挙後のより安定したタイミングを待ち、株式公開を延期する可能性があります。
IPOを成功に導く可能性を最大化するために企業が取るべき対策に関して、より詳細な洞察を参照するにはEYの 株式公開の手引き(PDF、英語版のみ) をダウンロードしてください。
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EYは、2024年の主要なIPO市場トレンドを見極めるため、2024年第2四半期のIPO(2024年6月17日までのディールに加え、6月30日までに見込まれていたディール)のデータを分析しました。この分析では、Dealogic、S&P Capital IQ、Mergermarketから提供されたデータおよびEYによる調査の結果を利用しました。特別買収目的会社(SPAC)によるIPOは、特に記載のない限り、本レポートのすべてのデータから除外されています。
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このウェブページおよび「EY Global IPO Trends Q2 2024」に関するプレスリリースに掲載されているデータは、特に明記されていない限り、Dealogic、S&P Capital IQ、Mergermarketから入手したものとEYの分析によるものです。本レポートで使用したDealogicのデータは、IONがライセンスを保有し、当該データに関するすべての権利をIONが保持しています。特別買収目的会社(SPAC)によるIPOは、特に記載のない限り、本レポートのすべてのデータから除外されています。
2024年Q2とは2024年第2四半期を指し、2024年4月1日から6月17日までに完了したIPOと、2024年6月30日までに完了すると予想されるIPO(2024年6月17日時点での予測)を対象としています。2023年Q2とは2023年第2四半期を指し、2023年4月1日から6月30日までに完了したIPOを対象としています。2024年上半期とは、2024年の最初の6カ月間を指し、2024年1月1日から2024年6月17日までに完了したIPOと、2024年6月30日までに完了すると予想されるIPO(2024年6月17日時点での予測)を対象としています。2023年上半期とは、2023年の最初の6カ月間を指し、2023年1月1日から2023年6月30日までに完了したIPO対象としています。
これらのレポートやニュースリリースに記載するIPO統計の集計にあたっては事業会社のIPOのみを対象とし、IPOを「企業が新規に上場し、市場に株式を公開すること」と定義しています。 本レポートの対象は、取引初日(証券取引所で取引が開始された日)と取引金額(オーバーアロットメントによる売り出しを含めた調達資金)に関するデータをDealogicとEYのチームが提供しているIPOのみです。 どの四半期のディールとして扱うかを決めるのは取引初日です。そのため、延期されたIPO、あるいは公募価格がまだ決められていないIPOは除外されています。店頭(OTC)上場も対象外としています。 信託、ファンド、特別買収目的会社(SPAC)など、事業会社以外のIPOを除外するため、標準産業分類(SIC)の以下のコードに該当する企業は対象から外しています。6091:信託・保証・管理業務を行う金融事業者 6371:厚生基金、年金基金、それらの事務代行会社(TPA)、その他の金融ビークルなどの資産運用会社 6722:オープンエンド型投資ファンド会社 6726:その他の金融ビークル会社 6732:助成金を交付する基金事業者 6733:信託、財産、代理店勘定を扱う資産運用会社 6799:特別買収目的会社(SPAC)
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アフリカには、アルジェリア、ボツワナ、エジプト、ガーナ、ケニア、マダガスカル、マラウイ、モロッコ、ナミビア、ルワンダ、南アフリカ、タンザニア、チュニジア、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエが含まれる。 Americas(北・中・南米)には、アルゼンチン、バミューダ、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、エクアドル、ジャマイカ、メキシコ、ペルー、プエルトリコ、米国が含まれる。 ASEAN(アセアン)には、ブルネイ、カンボジア、グアム、インドネシア、ラオス、マレーシア、モルディブ、ミャンマー、北マリアナ諸島、フィリピン、シンガポール、スリランカ、タイ、ベトナムが含まれる。 Asia-Pacificには、上記のASEAN諸国、以下に示す中華圏、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、パプア・ニューギニアが含まれます。 EMEIA(欧州、中東、インド、アフリカ)には、アルメニア、オーストリア、バングラデシュ、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、インド、アイルランド、マン島、イタリア、カザフスタン、ルクセンブルク、リトアニア、オランダ、ノルウェー、パキスタン、ポーランド、ポルトガル、ロシア連邦、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ、英国のほか、以下に示す中東諸国、上記のアフリカ諸国が含まれます。 中華圏には、中国、香港、マカオ、台湾が含まれる。 インド地域のIPO取引には、インドおよびバングラデシュの証券取引所におけるIPOが含まれます。 中東には、バーレーン、イラン、イスラエル、ヨルダン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、シリア、アラブ首長国連邦、イエメンが含まれる。
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企業の標準産業分類(SIC)コードを使用したトムソン・ロイター社の産業分類に従ってセクターを分類しています。11のセクターがあり、それぞれの産業名と定義は以下の通りです。横軸にセクターが11あります。
消費財:「消費必需品」と「消費財・サービス」を合わせたセクター。具体的な対象産業:農業・畜産、飲食、家庭・個人用品、繊維・アパレル、たばこ、教育サービス、人材サービス、家具・インテリア、法務サービス、その他の消費財、プロフェッショナルサービス、旅行サービスなど エネルギー:具体的な対象産業:代替エネルギー源、石油・ガス、その他のエネルギー・電力、石油化学製品、パイプライン、電力、水・廃棄物管理など 金融:具体的な対象産業:資産運用、銀行、証券会社、信用機関、各種金融、政府系企業、保険、その他の金融など ヘルスケア・ライフサイエンス:具体的な対象産業:バイオテクノロジー、医療機器・用品、ヘルスケア事業者・サービス(HMO)、病院、製薬企業など 工業:具体的な対象産業:航空宇宙・防衛、自動車・部品、建築/建設・エンジニアリング、機械、その他の工業、運輸、インフラなど 素材:具体的な対象産業:化学、建設資材、容器・包装、金属・鉱業、その他の素材、紙・森林製品など メディア・エンターテインメント:具体的な対象産業:広告・マーケティング、放送、ケーブルテレビ、カジノ・賭博、ホテル・宿泊、映画・AV、その他のメディア・エンターテインメント、出版、レクリエーション・レジャーなど 不動産:具体的な対象産業:非住居用、その他の不動産、不動産管理・開発、住居用不動産など 小売:具体的な対象産業:アパレル小売、自動車小売、コンピューター・電子機器小売、ディスカウントショップ、百貨店、飲食店、住宅リフォーム、通販(オンラインとカタログ)、その他の小売など テクノロジー:具体的な対象産業:コンピューター・周辺機器、電子機器、インターネットソフトウエア・サービス、ITコンサルティング・サービス、その他のハイテクノロジー、半導体、ソフトウエアなど テレコム:具体的な対象産業:その他のテレコム、宇宙・人工衛星、電気通信設備、電気通信サービス、無線など
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サマリー
世界のIPO市場において、EMEIAとAmericasが急伸する⼀⽅で、Asia-Pacificでは減速しており、市場の⼆極化が進んでいる状況が⾒受けられます。このような市場環境の中、堅調な新規上場企業に対して投資家の注⽬が集まり、IPO投資リターンはインデックスベンチマークを上回っています。特に⾦融セクターが市場成⻑を主導しており、さらなる利下げの可能性が視野に⼊る中で、ユニコーン企業の新規上場に対する期待は⾼まっています。⼀⽅で、世界各地における選挙が不確実性を増幅させており、地政学的情勢は課題と機会の双⽅をもたらすとみられます。
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