EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
EYの関連サービス
-
新規株式公開(IPO)では、「いつ」と同じくらい、「どこで」上場するかが重要な要素になります。私たちは、国内外で貴社が上場するために最適な市場を選定するサポートをします。
続きを読む
1. 事業を最大限成長させることのできる市場の選択を誤る
新規市場の開拓は多大な利益を得るチャンスを生み出す可能性がある一方、上場する市場の選択を誤ると、投資による利益の逸失で何百万ドルもの損失を被ったり、場合によってはIPOが失敗したりする事態に陥りかねません。そのため、最適な市場の選択が不可欠です。
2019年から2023年の5年間をみて見ると、世界全体のIPOの93%が、企業の設立国である「国内」市場で実施されています。その最大の理由は、IPOが往々にして経済や文化、インフラ、技術基盤、税金など、その国の環境と密接に結びついていることです。
こうした要因は、上場する市場候補の現実的な可能性を検討するときに重要ですが、考慮すべきポイントはこれだけではありません。最適な市場を選択するには、その企業の戦略的な目的意識と目標に加え、株主と経営陣の選好を慎重にてんびんにかけ、ターゲットとするバリュエーションレベルを決定し、投資家の需要を見極め、その国・地域の上場ルールとコストを把握し、規制当局の要件とガバナンス基準を確実に満たす必要があります。