EYリアルタイムコネクトは、監査先企業のITシステム上にあるデータベースからのデータ抽出、EY新日本へのデータ転送、加工および異常検知アルゴリズム(AI/機械学習)の計算から異常検知結果の視覚化、監査チームへのアラート通知までの一連の工程を自動化することにより、リアルタイムなリスク識別を可能とし、未来の監査(継続的監査手法)を技術的な側面から支援します。
 

期待される効果

監査の全期間にわたって、高頻度で継続的なデータ分析について、人手を介さずに実施することで、監査品質の向上だけでなく、監査手続の効率化、平準化、早期化が実現します。また監査先企業に対して、早期にリスクを検知し、監査人のインサイトを提供することでサプライズのない監査が可能となります。 

期待される効果

EYリアルタイムコネクトでは、データの抽出、転送を自動化することで、データ分析のために必要である膨大なデータを安全、かつ、迅速に監査先企業からEY新日本に送信することができます。

また、データ格納作業を手動で行う必要がなくなり、監査チームはその時間をデータ分析の高度化に活用できます。さらに異常検知結果を自動的にメールでアラート通知する機能も備えていることから、監査チームはリアルタイムで異常検知結果を把握し、監査手続に役立てることができます。

AI/機械学習を活用した会計仕訳の分析手法のより詳しい解説はこちら
仕訳データによる高解像度財務分析手法(情報センサー2020年2月号)
 

今後の展開

今後は監査先企業におけるITシステムからのデータ抽出の自動化や取引レベルの異常検知アルゴリズムを組み込んだデータ分析の自動化を実現している監査業務への導入を順次進めていくとともに、会計・開示システム提供先との連携やオープンデータの活用を継続的に進めていく予定です。

EY新日本はAIを活用したリアルタイムなデータ自動連携、リスク識別の追求を可能とする未来の監査(継続的監査手法)を実現していきます。

EY新日本が目指すリアルタイム監査(継続的監査手法)

EY新日本が目指すリアルタイム監査(継続的監査手法)

<前編>リアルタイム監査が企業の変革にもたらす価値とは ~デジタルの変革~

EY新日本が進めるアシュアランスイノベーションにより、どのような未来の監査・保証のかたちが生まれるのか。「デジタル×ヒトで未来の監査・保証を創る」をテーマにした対談シリーズの第1弾として、企業のDXとリアルタイム監査に焦点をあててお話しします。

対談記事タイトル

ニュースリリース

EY新日本、リアルタイム監査の本格運用を開始

EYのメンバーファームであるEY新日本有限責任監査法人(東京都千代田区、理事長:片倉正美)は、監査先企業のITシステムと会計仕訳異常検知アルゴリズム(AI/機械学習)を組み込んだEY財務分析ツールとのリアルタイムなデータ自動連携、リスク識別を可能とする監査手法の本格運用を2023年3月より開始しました。3月末時点で10社の導入実績があり、今後拡大していく予定です。

EY Japan + 1

EY新日本、工事契約の監査手続に説明可能なAIを利用開始

EYのメンバーファームであるEY新日本有限責任監査法人(東京都千代田区、理事長:片倉正美)は、建設業など請負業の監査におけるAI/機械学習を用いた工事契約の進捗度予測において、説明可能なAI(eXplainable AI)を用いた分析機能を追加し、2023年3月より利用を開始しました。

EY Japan + 1

EY新日本有限責任監査法人とディーバ、連結監査対応の効率化ソリューションを共同開発

EY新日本有限責任監査法人(東京都千代田区、理事長:片倉 正美)と、アバントグループで、連結会計システムと決算業務のアウトソーシングサービスを提供する株式会社ディーバ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:永田 玄)は、上場企業などの連結決算・監査の両プロセスの負担軽減・業務効率化に貢献すべく、財務報告の作成過程から監査対応までが一体となるシームレスなデータ連携機能を構築するための共同開発プロジェクトおよびその試験運用に着手したことをお知らせいたします。


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