エンタープライズリスク

国家間の摩擦、デジタルイノベーション、気候変動、就労観の多様化など、著しく変化する環境下において、サステナブルな経営力の進化が問われる今、既定のルールの枠を超えて将来を見据えたレジリエンスを具備することが求められています。EYのリスクコンサルティングは、さまざまなリスク・テーマへの取り組みに際し、リスクを不確実性として捉え、個々の企業の経営方針や価値創出モデルに沿って、戦略的な仕組みの構築・強化からリスクが顕在化した際の対応までサポートします。

企業を取り巻くステークホルダーが多様化し、未来への不確実性(リスク)が増している状況において、リスク管理のテーマは多岐にわたります。外部環境がどのように変化していくのかを複数のシナリオで描き、定量的かつ定性的に予兆管理を行う仕組みを整えることが重要です。顕在化していないリスクを経営戦略や事業計画と紐づけることにより、サステナブル経営を実現するための戦略的リスク管理体制の構築・高度化が必須です。
またわれわれは、価値の保護、企業目的の達成、価値創造への貢献が期待されている3つのディフェンスラインが戦略リスク管理体制に組み込まれることで、より経営課題に焦点を当てた強靱(きょうじん)なリスク管理体制を構築することが可能であると考えています。

一方、デジタル社会において企業は、データとデジタル技術を活用した新しい顧客体験価値の創出、いわゆるデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいます。単なるデジタル化を手当たり次第に実行することなく経営目標を達成するためには、デジタルトランスフォーメーション戦略の策定とガバナンス体制の構築が必要不可欠となります。

リスクトランスフォーメーション支援

  • 戦略的リスク管理の導入および高度化支援
    顕在化していないリスクを経営戦略や事業計画と紐づけることにより、サステナブル経営を実現するための戦略的リスク管理体制の構築・高度化を支援します。

  • グローバルガバナンスの導入および高度化支援
    事業成長に伴うグローバル展開において、海外子会社を含めたガバナンスモデルの設計、基盤構築・強化を支援します。

  • 非財務リスクの対応強化支援
    気候変動問題や地政学リスクなど、財務リスクと併せて非財務リスクを全社横断的なリスクマネジメントに組み込むための施策構築・導入を支援します。

  • コンプライアンス管理態勢の高度化支援
    各国の法規制への対応やポリシー策定を含めた全社的なコンプライアンスプログラムの導入・高度化を支援します。

  • 有事対応、危機管理体制の強化支援 
    リスクが顕在化した際の初動対応から有事オペレーションまで、ダメージを軽減するための施策構築・導入を支援します。

  • デジタルガバナンス戦略策定、構築および改善支援
    経営者の視点に立ち、体系的に組織能力を向上させ、デジタルによる価値創出のためのデジタル戦略策定、デジタルガバナンス構築・改善を支援します。

  • プログラム/プロジェクト リスクマネジメント支援
    経営目的を実現するために、リスクを識別・管理、対応することでプログラム/プロジェクトの成功確度を高めるための支援を行います。

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内部監査の高度化、効率化支援

次々と姿を現す多種多様なリスクを把握し、信頼を得る基盤を築くため、組織における内部監査の重要性は増しています。私たちはテクノロジーを活用した内部監査トランスフォーメーションの力を、人材、プロセス、理念(Purpose)と同様に重視しています。

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