EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
シンガポール政府は外国人労働者の就労ビザ(EP)申請に関し、ポイントに基づく新たな審査制度(Complementarity Assessment, 通称 ”COMPASS”)の導入を発表しました。本制度は新規申請に関しては2023年9月1日から、既存ビザの更新に関しては2024年9月1日から適用となります。
COMPASSはシンガポール国内において専門家、管理職、経営者、技術者(PMET*)として活躍する高度人材を海外から誘致し、国内労働市場の強化と多様性の確保を目的としています。
本制度では、EP申請者は4種の基礎基準と2種のボーナス基準において合計40ポイント以上を獲得する必要があります。各基準は(戦略的経済優先順位を除いて)最高20ポイントとなっており、また個人と企業の2つの観点から評価されます。
*PMETとはProfessionals, Managers, Executives and Technicians の略であり、MOMによれば月額報酬3,000シンガポール・ドル以上の従業員は全てPMETとみなされる。
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* PMETが25人未満の小規模の企業ではC3・C4は無条件で各10ポイントとなる
(なお、MOMによれば月額報酬3,000シンガポール・ドル以上の従業員は全てPMETとみなされる)
** シンガポール法人の現地従業員(PMET)の比率が70%以上(経済全体の20パーセンタイル以上に相当)であれば10ポイント以上加算される
*** ただし従業員全体の3分の1以上が申請者と同じ国籍である場合、スキルボーナスは10ポイントに減点される
COMPASSの詳細に関してはMinistry of Manpower (MOM)ウェブサイト(こちら)もご参照ください。
以下のいずれかに該当する場合、COMPASSの適用は免除されます。
新制度の導入に伴い、シンガポール政府はビザスポンサーとなる企業を支援するためCOMPASSの事前評価ツールを導入することを発表しました。当該ツールは、外国人労働者の雇用に関しシンガポール国内法人に対し新制度の透明性と明瞭性を高めることを目指しています。
EYでは本制度に係る今後の動向を引き続き注視していきます。ご不明点等がございましたら、私どもの専門家までお問い合わせください。
木島 祥登 パートナー
中尾 美奈子 シニアマネージャー