ニュースリリース
2022年12月12日  | Tokyo, JP

EY Japan、新たに戦略的株主エンゲージメント支援サービスを開始

プレス窓口

企業価値向上に向けた包括的な支援サービスをワンストップで提供

  • アクティビストの活発化や機関投資家株主エンゲージメント対応の重要性が高まっていることを受けて、新たに戦略的株主エンゲージメント支援サービスを開始
  • 株主との対話、株主意見を取り入れた経営戦略の検討と実行、新たな経営戦略の資本市場への打ち出しまでの上場企業の企業価値向上に向けた包括的な支援サービスをワンストップで提供


EYストラテジー・アンド・コンサルティング(東京都千代田区、代表取締役社長 近藤 聡)は、クライアントの企業価値向上に向けた取り組みをより一層支援するために、2022年11月に新たに専門チームを発足し、戦略的株主エンゲージメント支援サービスを開始します。本サービスは株主との対話、株主意見を取り入れた経営戦略の検討と実行、新たな経営戦略の資本市場への打ち出しまでの上場企業の企業価値向上に向けた包括的な支援サービスをワンストップで提供します。

専門チームを発足した背景には、アクティビストが日本市場を米国に次ぐメインターゲットと位置づけており、近年、さまざまなアクティビストが日本株式市場に参入し、それに伴って日本企業への企業価値向上のための提案は年々増加しており、業種や時価総額を問わず、さまざまな企業がアクティビストのターゲットとなっているためです。加えて、アクティビストからの提案内容は、以前からある株主還元やガバナンスの強化はもちろんのこと、事業戦略やポートフォリオ戦略の見直しを迫るケースも増加しています。これらの提案はアクティビスト以外の機関投資家株主も賛同するケースが多く、上場企業の株主対応は一層複雑かつ困難な状況となっています。

また、コーポレートガバナンス・コードを軸とした日本企業のコーポレート・ガバナンス改革のメインテーマの1つに政策保有株式の縮減が挙げられており、目まぐるしく変化するビジネス環境への対応を迫られている企業は、自身の資本効率の見直しに取り組み始め、意義が薄れた政策保有株式を売却しています。代わって保有比率が増加した機関投資家株主は、スチュワードシップ・コードの制定や改訂によって、年々新たな基準を検討しながら厳格な議決権行使をし、また建設的な対話(エンゲージメント)を通じて上場企業に企業価値向上を求める取り組み(エンゲージメント)を積極化させています。上場企業の資本市場からの信任獲得には、機関投資家株主の厳格な議決権行使への対応やエンゲージメントへの強化が不可欠となっています。

ビジネス環境が急激に変化する昨今において、苛烈を極めるアクティビスト活動への対応や資本市場からの信任獲得には、株主の声に耳を傾けながら、経営戦略を見直し、経営リソースをコア事業の強化や成長事業への投資に集中させ、迅速かつ果断な意思決定を支えるガバナンスを強化するといった企業価値向上サイクルの構築が必要となっています。


図:株主エンゲージメントからStrategy、Transaction、Transformationを狙う

戦略的株主エンゲージメントの主なサービス:

  1. 機関投資家株主の特定
  2. 機関投資家との対話(IR・SR)のアレンジメントおよびアドバイス
  3. 株主総会における株主からの信任獲得に向けた支援
  4. アクティビスト対応支援

支援体制:

EYパルテノンは、全世界120以上の国と地域に9,000名を超える戦略のプロフェッショナルが活躍するEYの戦略チームです。米国・欧州・東アジアの機関投資家の投資体制や売買動向、議決権行使などの動向に関する情報を収集し、データサイエンスチームとの協働により理論に基づいた高度な分析を行い、データベース化しています。また、東京オフィスで従事するコンサルタントに関しては、20名の体制から開始し、数年後には100名体制を目指すことにより、クライアントの皆さまから信頼を得られる確実な株主エンゲージメント支援を実現します。

EYパルテノン ストラテジーリーダー パートナー  篠原 学(しのはら まなぶ)のコメント:
「資本市場が企業に求める中長期的な企業価値向上は、上場企業のCXOが目指す方向と一致していると考えています。一方、近年、アクティビストを含めた投資家が、各社の戦略に関する意見交換や経営戦略そのものを再検討するよう要求する動きが活発化しており、各企業と株主の間における適切な関係構築が課題になっています。そのような環境の中、上場企業はアクティビストを含めたさまざまなステークホルダーと適切にコミュニケーションを取りながら、最適な戦略を立案、実行する必要性はさらに高まっています。EYパルテノンは戦略的株主エンゲージメントという新サービスの立ち上げによって、クライアントの資本市場への対応、さまざまなステークホルダーとのコミュニケーション、それを通じた戦略立案からトランザクション、トランスフォーメーションまでの実行支援と合わせた短期のみならず中長期目線での企業価値向上に一層コミットしていきます」

EYパルテノンは株主との対話から経営戦略の検討および実行、さらに資本市場への打ち出しまで、中長期的な企業価値向上に向けた包括的な支援サービスをワンストップで提供します。これにより、クライアントの皆さまの長期的価値の創造に寄与することを目指します。

戦略的株主エンゲージメント支援の取り組みは以下よりご覧ください。
戦略的株主エンゲージメント支援


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EYは、「Building a better working world~より良い社会の構築を目指して」をパーパス(存在意義)としています。クライアント、人々、そして社会のために長期的価値を創出し、資本市場における信頼の構築に貢献します。
150カ国以上に展開するEYのチームは、データとテクノロジーの実現により信頼を提供し、クライアントの成長、変革および事業を支援します。
アシュアランス、コンサルティング、法務、ストラテジー、税務およびトランザクションの全サービスを通して、世界が直面する複雑な問題に対し優れた課題提起(better question)をすることで、新たな解決策を導きます。
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EYパルテノンは、クライアントと共に、そのエコシステムの再認識、事業ポートフォリオの再構築、より良い未来に向けた変革の実施を支援し、この複雑な時代を乗り切る舵取りを支えます。グローバルレベルのネットワークと規模を有するEYパルテノンは、戦略的ソリューションの提供に注力しており、自社のトランスフォーメーションを目指す企業経営者が、より適切に課題を管理しながらチャンスを最大化する戦略を策定し実行するためのサポートを提供しています。戦略の提案から実行までを通じて、EYパルテノンは、クライアントが長期的価値をはぐくみ、より良い社会を構築することに貢献します。EYパルテノンは、EYにおけるブランドの一つであり、このブランドのもとで世界中の多くのEYメンバーファームが戦略コンサルティングサービスを提供しています。詳しくは、ey.com/parthenonをご覧ください。


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