ニュースリリース
2022年11月30日  | Tokyo, JP

EY、金融業界向けプラットフォーム「EY Nexus」をグローバル展開

プレス窓口

テクノロジー、戦略および人材に3年間で100億米ドルを投じる計画の一環

・金融業界のサービス向けに最適化され、迅速な成果を実現するために設計されたクラウドベースのビジネス・トランスフォーメーション・プラットフォーム
・陳腐化しないテクニカルアーキテクチャと進化する業界のニーズに迅速に対応するケイパビリティ
・EYの技術者6万人が有する知見、規制状況への深い理解および数十年にわたる業界横断的な経験を活用

EYは、金融業界のサービス向けに最適化され、新商品およびソリューションを迅速に構築・展開できるよう設計されたビジネス・トランスフォーメーション・プラットフォーム「EY Nexus」について、そのテクノロジーエコシステムを拡大しましたことをお知らせします。

EYは今年9月、2022年6月末終了の会計年度(FY22)の全世界における業務収入(売上高)が454億米ドルに上ったことを明らかにしました。テクノロジーへの投資を続ける中で、EY Nexusは、クライアントの複雑な問題を迅速に解決する重要な役割を担っており、この度の発表は重要な節目となるものです。

煩雑なレガシーシステムによる進捗の停滞、規制強化への圧力、顧客の期待の変化に対応するため、最先端のアーキテクチャに準拠し、マイクロサービスを活用したシステムやアプリケーションに対する需要が高まっています。これにより、多くの企業は優先順位の見直しに追われ、オペレーションに支障をきたしています。

EY Nexusは、世界8地域のテクノロジーハブを拠点として、180カ国・地域に提供している60以上の製品、55社とのアライアンスからなる、成熟したエコシステムの一部です。EY Nexusにより、銀行、保険会社および資産運用会社は、既存のレガシーシステムと統合しつつ、プロバイダーに依存しないサービスを利用して、自社の成長を促進し、迅速に成果を提供する道を切り開くことが可能となります。

EY Nexusは、EYが組織全体で有する金融サービス業界への幅広い知識と広範なテクノロジー能力を背景に、現在6カ国で稼働しており、すでに40以上の金融サービス企業に導入されています。これはデータを保有するプラットフォーマー、業界外からの金融サービスへの参画など、急激な変化が進んでいる昨今において、今後の生き残りをかけて自己変革を目指す銀行、保険会社および資産運用会社が増えてきていることを象徴しています。

最近のEY Tapestryのネットワークレポートから、企業の過去10年間におけるデータ関連への投資の70%は、再利用困難でより広範な変革に対応できていないことが明らかになっています。
 

EY Global Insurance TechnologyリーダーであるDavid Connollyのコメント:

「フィンテックやインシュアテックへの挑戦者によるディスラプションは、既存企業にとっては重大な脅威ではありません。それらは依然として注視すべき対象ではありますが、保険会社にとっての新たなリスクは、データを保有し、活用する能力を認識し、有するサービスプロバイダーにあります。彼らは、何千ものデータポイントをリアルタイムで自由に活用できることやその発展性を認識しており、それが明確なチャンスと競争上の優位性をもたらしています。

金融業界は『Embedded Finance(埋め込み型金融)』を筆頭に、変革の局面を迎えています。EY Nexusは、業界の隅々まで適応できるソリューションで、組織のレガシーシステムに依存せず、新たな銀行や保険会社を、驚異的なスピードで構築することができます。しかも、既存のシステムと共存して実現できるため、オペレーションモデルを混乱させることなく、スムーズな統合を実現することができます。

これらは卓越した機能であり、EYは、生活のあらゆるタッチポイントから収集される膨大な量のデータがビジネスの進め方を変えると認識しているクライアントを支援しています」
 

規制の厳しい業界への対応

EY Nexusは、金融サービス業界のプレーヤー向けに、拡張性が高く、モジュール式で組み立て可能なソリューションを開発する上で、各地域のテクノロジーハブの他、規制の厳しい業界向けの14のグローバルデリバリーセンターと、5つのクラウドイノベーションラボによってサポートされています。

EYのテクノロジーにより年間で1兆行に上る金融データが分析されており、これは、データの著しい進化と、製品、サービスおよびエクスペリエンスを反復し、拡大させるために活用されていることを意味します。

データの活用というと魅力的に聞こえますが、データ分析の技術が不足している、アプリケーションやデータが複雑で活用が難しい、データ利活用のための予算が限定的な企業にとっては、データ分析・活用は大きな課題となります。既存の銀行は、依然として市場で優位性を保っていますが、銀行免許を持たずに、主にモバイル(スマホ等)で金融サービスを提供するネオバンクが世代を超えた成功を収め、地位を固めつつあります。EY 2021 NextWave Global Consumer Banking Surveyでは、世界の消費者の27%がインターネット専業銀行と取引があり、その中でも、25~34歳の年齢層の利用率が最も高いことが明らかになりました。

EY Japanの金融サービス・コンサルティングリーダー/保険コンサルティングセクターリーダーである青木 計憲(あおき かずのり)のコメント:

「EYは、金融業界(銀行・保険・証券)のイノベーション、最適化、および変革を促進するために設計されたクラウドネイティブなプラットフォームであるEY Nexusを提供しています。EY Nexusにより、金融機関のデジタル化だけでなく、カスタマーエクスペリエンスの強化、エコシステム・外部サービスを活用したイノベーションの促進、新規事業・新規ブランド立ち上げなどの金融機関の革新を強力に支援してまいります。これを活用することにより、12カ月以内に新しい商品やビジネスモデルを導入できるだけでなく、ブランドも一新することができます」

「日本においても保険業界向けに提供を始めており、これにより保険会社が抱える変化に伴う技術面の複雑な課題や組織間の障壁を軽減することができるため、かつてないほどに壮大で効果的なイノベーション構想を実際のオペレーションで実現することが可能となります。保険業界に加えて、銀行・証券を含む金融サービス業界向けに最適化されたソリューションであるEY Nexusのもたらすメリットをお届けできるように、日本でも随時展開してまいります」

※本プレスリリースは、2022年10月19日(現地時間)にEYが発表したプレスリリースを翻訳したものです。英語の原文と翻訳内容に相違がある場合には原文が優先します。

英語版ニュースリリース:
EY announces global launch of EY Nexus for financial services as part of a 3-year, US$10b investment in technology, strategy and people


EYについて

EY  |  Building a better working world

EYは、「Building a better working world~より良い社会の構築を目指して」をパーパス(存在意義)としています。クライアント、人々、そして社会のために長期的価値を創出し、資本市場における信頼の構築に貢献します。
150カ国以上に展開するEYのチームは、データとテクノロジーの実現により信頼を提供し、クライアントの成長、変革および事業を支援します。
アシュアランス、コンサルティング、法務、ストラテジー、税務およびトランザクションの全サービスを通して、世界が直面する複雑な問題に対し優れた課題提起(better question)をすることで、新たな解決策を導きます。
EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。EYによる個人情報の取得・利用の方法や、データ保護に関する法令により個人情報の主体が有する権利については、ey.com/privacyをご確認ください。EYのメンバーファームは、現地の法令により禁止されている場合、法務サービスを提供することはありません。EYについて詳しくは、ey.comをご覧ください。
本ニュースリリースは、EYのグローバルネットワークのメンバーファームであるEYGM Limitedが発行したものです。同社は、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。


本件に関するお問い合わせ

EY Japan BMC  (Brand, Marketing and Communications)

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