EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
2020年度(以下、FY20)第4四半期には新型コロナウィルス関連の38の新ソリューションを11社のアライアンス企業と共に提供し、クライアント、政府、地域社会をサポートEYは、2020年6月末終了の会計年度(以下、FY20)の業績を発表しました。全世界の業務収入は372億米ドルを記録、売上は新型コロナウイルス危機(以下、コロナ危機)の世界経済への影響にもかかわらず、前年比4.1%(現地通貨ベース)増加しました。EYは過去7年間で年間成長率の平均が7.7%という力強い成長率を記録しています。
EYのグローバル会長兼CEOのカーマイン・ディ・シビオは次のように述べています。
「世界中の人々、企業、社会がコロナ危機の影響を受け、私たち全員が新たな課題に直面しています。この難局の中でEYが最優先してきたのが、EYメンバー、クライアント、地域社会の安全です。
EYメンバーの強い意志と尽力があったからこそ、私たちはこの未曽有の危機の中で、世界中でクライアントをサポートすることができました。わずか2、3週間で、30万人近くのEYメンバーがリモートワークへ移行し、クライアント企業の事業継続と回復(レジリエンス)へのニーズに対応してきました。EYメンバーはまた、コロナ危機に対するさまざまなソリューションをクライアントに提案し、地域社会や政府へ無償でサポートを提供してきました。これらの取り組みが物語っているのは、「より良い社会の構築を目指して」というEYの理念に根差した私たちのカルチャーがいかに強いかということです。
この数か月間、誰もがみな大変な時間を過ごしてきたとは思いますが、私たちは昨年10月にスタートしたEYの新戦略NextWaveにフォーカスし続けてきました。この新戦略は、私たちの目指すべき姿「長期的価値をすべてのステークホルダーに」を前面に打ち出したものです。私たちは現在、EYメンバーとサービスへの全面的な投資に今まで以上に力を注いでいく必要があり、これによってクライアントが長期的成長を目指して、変革を遂げ、イノベーションを起こし、喫緊の課題に取り組んでいくサポートを行っていきます。」
EYのNextWave戦略と目指すべき姿:長期的価値をすべてのステークホルダーに
FY20にスタートしたNextWave戦略は、EYの理念「より良い社会の構築を目指して」をさらに具体化し、「すべてのステークホルダーに長期的価値を提供すること」が私たちの目指すべき姿であることを明確にしています。NextWave戦略の各要素は、4つの価値基準(EYメンバーにおける価値、消費者/クライアントにとっての価値、社会的価値、および財務的価値)を土台にしたEYの長期的価値フレームワークによって評価測定されていきます。
EYは長期的価値創造に向けたさまざまな動きを、引き続き積極的にサポートしていきます。FY20には、世界経済フォーラムの国際ビジネス評議会(IBC、世界的大企業120社のCEOの集まり)が、ESG(環境、社会、ガバナンス)および長期的価提供に関する情報開示の基準確立の一助とするため共同で進めていた、一連の主要指標への合意にEYが貢献しました。提案された情報開示の方法では、企業がもたらすインパクトを、国連の持続可能な開発目標(SDGs)と足並みを揃えた4つの柱—Planet(地球)、People(人間)、Prosperity(豊かさ)、Principles of governance(ガバナンスの原則)—に沿って評価していくことになります。今回提案されたこれらの主要指標は、Global Review 2020でご覧いただけます。
EYでは、NextWave戦略の一環として、また、ますます高まる企業経営幹部(C-suite)の戦略、トランスフォーメーション、テクノロジーに対するニーズに応えるため、7月1日より2つのサービスラインがリニューアルし、新たに始動しました。
EYはグローバル全体でデジタルトランスフォーメーションを加速させるため、FY21に15億米ドルを監査品質向上、テクノロジーソリューション、人材育成および広範囲なEYエコシステムである戦略的アライアンスへの投資に充てていく計画です。こうした投資によって、EYのクライアントテクノロジー・プラットフォームをさらに強化していきます。クライアントテクノロジー・プラットフォームは、EYのサービスを支え、EYのグローバル組織が、クライアントサービスのイノベーションを加速させ、EY全体でプロジェクトを大規模にそして迅速に実現することを可能にしています。このEYオリジナルのプラットフォームでは、150以上の国と地域、30万人近くのEYメンバーだけでなく、100万社のクライアントがユーザーとなっており、毎日最大5億件のビジネストランザクションの処理が行われています。EYは、クラウドテクノロジーの利用において、すでに世界でトップクラスのユーザーとなっており、世界160の国と地域で、業務上不可欠なプラットフォームの80%をクラウドで運用しています。EYは、次の4つの主要分野に重点的に投資を行っていきます。
EYのクライアントサービス担当グローバル・マネージング・パートナーのアンディ・ボールドウィンは次のように述べています。
「企業が進化を遂げることを迫られている現在、私たちは、クライアントが未来を再定義する後押しをするため、革新的で高品質なサービスとソリューションを提供することに注力しています。EYがFY21に行う大規模な投資は、究極的には、私たちのクライアントがこの複雑な環境において成功することを助け、高品質な監査の提供を通して資本市場にさらなる信頼をもたらすことにつながります。」
FY20において全てのサービスライン、エリア、主要業種、マーケットで成長を記録
FY20、EYの全サービスラインが成長を遂げました。成長率は前年比(現地通貨ベース)でそれぞれ、アシュアランスが3.1%、アドバイザリーが4.9%、Taxが5.1%、TASが2.8%となりました。また、EYの3つのエリア全てで売上が増加し、Americasが3.4%、EMEIA(欧州・中東・インドおよびアフリカ)が3.4%、Asia-Pacificが8.2%の成長を記録しました。
上位5位のマーケットの中でも日本が10.8%と二桁成長を記録し、中華圏も引き続き力強い成長を遂げました。そのほか、オーストラリア、ブラジル、韓国、ノルウェーが堅調な成長を見せました。新興市場も6%と、引き続き堅調な成長傾向を示しています。また、デジタルおよびテクノロジーを活用したサービスに対する需要に大きく牽引されて、テクノロジー、消費材、プライベートエクイティ、ウエルス&アセットマネージメントのセクターで、高成長が記録されました。
新型コロナウィルス感染拡大により政府や企業が影響を受けていた中で、EYはクライアントの事業継続やレジリエンスに必要不可欠なサービスを提供するために、迅速に対応しました。そうしたサービスには以下が含まれます。
サービス:ラインへの投資と成長
優秀な人材が結集したEYのカルチャー
FY20を通してEYの人員数は5.3%増加し、全世界で29万8,965人に達しました。新型コロナウィルスによる混乱にもかかわらず、EYは長期的なコミットメントのもとインターンシップ制度を継続し、現在でも15,000人のインターン生のうち、半数が在宅勤務をしています。
FY20では、600人がパートナーに昇格し、パートナー職位昇格者の39%をアシュアランス、37%を新興国が占め、女性の割合も33%に上ったことから、引き続き重要施策を反映するものとなっています。重要施策分野における経験豊富な人材へのさらなる投資として、462名のパートナーが新たにメンバーファームに加わりました。EYの最高執行機関であるEYグローバルエグゼクティブでは女性が3分の1の比率を占め、新興国からの4名を含む9か国から18名のリーダーで構成されています。EYグローバルエグゼクティブは、ダイバーシティおよびインクルージョンへの継続的なコミットメントを示すために、「EYグローバルエグゼクティブ・ダイバーシティー&インクルージョンステートメント」に署名し、「グローバル・ソーシャル・エクイティ・タスクフォース」を設立しました。
EYは、人材を大切にする素晴らしいカルチャーを持つファームとして、権威ある企業ランキングに引き続き登場しています。EYはユニバーサム社の「世界で最も魅力的な企業」年次調査で昨年に続いて、プロフェッショナルファームの中で第1位に選出され、ビジネス部門全体でもGoogle社に次いで世界第2位としての地位を築いています。またEYは、フォーチュン誌が米国で発表している「働きがいのある会社」ランキング(100 Best Companies to Work For®)で史上最高となる21年連続ランクインするという記録を達成しました。
Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)
EYは、CR(企業としての責任)プログラムであるEY Ripplesを通じて、2030年までに10億人の人々の生活を向上させるという意欲的な目標をFY20に設定しました。今後、世界全体で100万人以上を動員して、社会的に影響力のある起業家と協働し、次世代を支援し、環境の持続的可能性を加速させていくことで、長期的な変化のうねりを引き起こしていきます。EY RipplesはFY20に1,550万人もの人々の生活向上に寄与し、プログラム開始から今日まで、その数は合計3,400万人以上に上っています。
EYはFY20に、地域社会の発展に貢献することを目指したプロジェクトに合計1億2,600万米ドルを投資し、EYメンバーがさまざまな施策や会計サービスの無償提供プロジェクトのために奉仕した時間は合計79万時間に上っています。EYメンバーはまた、新型コロナウイルスによる課題解決のサポートをするために、次のような多岐にわたる無報酬の活動やボランティア活動を通して、自らのスキルやナレッジを活用しました。
世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)において、EYは2020年末までにカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量の全てを排出削減・吸収量でオフセットする)を達成することを公約しました。また、EYとEYのクライアントが持続可能性の目標を達成できるよう支援する役割として、EYグローバル・バイス・チェア‐サステナビリティにスティーブ・バーリーを任命しました。EYはカーボンニュートラルの公約達成への道のりを順調に進んでおり、今後も引き続き次世代のために持続可能かつ包摂的な成長に向けて活動します。
EYは今回初めて、国連グローバル・コンパクト(UNGC)の10の原則およびSDGsをEYの戦略、カルチャー、運営に取り入れている進捗状況を、Global Review 2020において公表しました。私たちは、長期的価値を創造することへのコミットメントの一環として、引き続きGlobal Reviewの中で幅広い財務指標および非財務指標に関する報告を行っていきます。
※本プレスリリースは、2020年9月10日(現地時間)にEYが発表したプレスリリースを翻訳したものです。英語の原文と翻訳内容に相違がある場合には原文が優先します。
英語版プレスリリース:
EY reports global revenues of US$37.2b in 2020
EY revenues by service line – US$ millions
% change in local currency |
||||
---|---|---|---|---|
FY20 |
FY19 |
FY20 v. FY19 |
7-year CAGR (FY13 - FY19) |
|
Assurance |
12,821 |
12,646 |
3.1% |
4.6% |
Tax |
9,765 |
9,460 |
5.1% |
7.5% |
Advisory |
10,559 |
10,236 |
4.9% |
11.2% |
Transaction Advisory Services |
4,089 |
4,052 |
2.8% |
12.0% |
Total |
37,234 |
36,394 |
4.1% |
7.7% |
EY revenues by geographic area – US$ millions
|
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
FY20 |
FY19 |
FY20 v. FY19 |
7-year CAGR (FY13 – FY20) |
|||
Americas |
17,187 |
16,748 |
3.4% |
8.0% |
||
EMEIA |
14,210 |
14,149 |
3.4% |
7.1% |
||
Asia-Pacific |
5,837 |
5,497 |
8.2% |
8.5% |
||
Total |
37,234 |
36,394 |
4.1% |
7.7% |
||
EY people by service line
FY20 |
FY19 |
FY20 v. FY19 % change |
|
---|---|---|---|
Assurance |
99,239 |
94,220 |
5.3% |
Tax |
63,484 |
59,577 |
6.6% |
Advisory |
71,748 |
67,477 |
6.3% |
Transaction Advisory Services |
18,721 |
17,461 |
7.2% |
Practice support |
45,773 |
45,283 |
1.1% |
Total |
298,965 |
284,018 |
5.3% |
EY people by geographic area
FY20 |
FY19 |
FY20 v. FY19 % change |
|
Americas |
75,951 |
75,117 |
1.1% |
EMEIA |
117,306 |
114,266 |
2.7% |
Asia-Pacific |
58,960 |
56,253 |
4.8% |
Global Entities |
46,748 |
38,382 |
21.8% |
Total |
298,965 |
284,018 |
5.3% |
Basis of presentation: Revenues are aggregated revenues of the individual EY member firms that have been combined for presentation purposes and include expenses billed to clients. For purposes of reporting combined global revenues, revenues between member firms have been eliminated. Headcount numbers reflect personnel as at the end of June of each financial year.
Global Entities in the People Section represents Global services and functions including the Global Delivery Services (GDS) organization. GDS entities support EY member firms across the world by providing support capabilities to their client-serving account teams as well as internal enablement support services.
EYについて
EYは、アシュアランス、税務、トランザクションおよびアドバイザリーなどの分野における世界的なリーダーです。私たちの深い洞察と高品質なサービスは、世界中の資本市場や経済活動に信頼をもたらします。私たちはさまざまなステークホルダーの期待に応えるチームを率いるリーダーを生み出していきます。そうすることで、構成員、クライアント、そして地域社会のために、より良い社会の構築に貢献します。
EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバル・ネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。詳しくは、ey.com をご覧ください。
本ニュースリリースは、EYのグローバル組織のメンバーファームであるアーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッド(EYGM)によって発行されています。EYGMは顧客サービスを提供していません。
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