EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:近藤 聡、以下EYSC)とSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 洋史、以下 SAPジャパン)は、豊田通商株式会社(本社:愛知県名古屋市、取締役社長:貸谷 伊知郎、以下 豊田通商)が、SAPジャパンのクラウド人事ソリューションである「SAP® SuccessFactors®(エスエーピー・サクセスファクターズ)」を、2023年4月より本社従業員におけるタレントマネジメントシステムとして利用開始したと発表しました。システムの導入・構築については、EYSCが担当しました。
トヨタグループの総合商社である豊田通商では、社員をHuman Capital “人的資本”と捉え、持続的にその価値を高めることを通じて、社会づくりに貢献する価値創造企業「People Company Toyotsu」(人の豊通)の実現を目指しています。
その実現を支える情報システム基盤として、同社では2022年からSAP® SuccessFactors®の人財データベースおよび後継者管理機能を導入、一部ポジションを対象に活用しています。今回はさらに、職務・ポジションに対して最も適切なスキル・経験保有者をアサインする「適所適材」や、個人の能力を最も発揮できる分野への配置転換を推進する「適材適所」、また、個々人に必要なスキル・経験の特定および、計画的な人財育成を目的とし、目標・評価管理、キャリア開発計画などのタレントマネジメント機能も導入しました。
今回のタレントマネジメント機能の導入にあたり、一貫したプロセス・データによる仕組みづくりのため、コンピテンシー、スキル、経験などの人財可視化の要素を整理しました。また、既存の個別システムに点在していた社員のタレント情報を、SAP®SuccessFactors®にデータを自動連携することで一元化を実現、従業員が必要なタイミングで、必要な情報に一度でアクセスすることが可能となりました。
今後は、人財マネジメントサイクルを円滑に回すためのシステムとして利活用を促進していく予定です。
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
ピープル・アドバイザリー・サービス アソシエートパートナー 本多 宏充
「EYSCのピープル・アドバイザリー・サービスは、EYのパーパス(存在意義)であるBuilding a better working world(より良い社会の構築を目指して)のもと、さまざまな人材アジェンダに対するサービスを提供、HRDX(人事部門のデジタルトランスフォーメーション)の支援にも取り組んでいます。今回『People Company Toyotsu』を目指す豊田通商株式会社の高度なタレントマネジメント機能を支えるプラットフォームとして、豊田通商・SAP・EYSC3社の緊密な協力関係の下、SAP SuccessFactors®を追加導入できたことを大変うれしく思います。
今回、皆さまのご協力のもと、人事制度設計とシステム導入を同一プロジェクトで実施し、システムの設計思想を業務設計担当に事前共有し、業務設計とシステム制限の抵触による調整・改修作業を最初から回避、人事制度設計からシステム導入まで期間を短縮し、コストを削減できたことはとても有益な進め方だと認識しております。
このシステムを利用し、社員の皆さまがより納得性の高い評価制度の下、自律的にチャレンジし、ご自身の価値を創造し、ビジネスを推進していけるように、今後も引き続き支援いたします」
SAPジャパン株式会社 バイスプレジデント 人事・人財ソリューション事業本部長 森 太郎
「豊田通商は、SAP SuccessFactors®による新システムの本番稼働が成功したことで、コンピテンシー、スキル、経験などの要素が共通言語となり、クラウド環境で一元管理できる統合的なタレントマネジメントが完成しました。これにより、適所適材・適材適所による人事プロセスの構築、キャリア自律の推進を支援していくことが可能になるため、同社が掲げる『“個の力”を最大化し、“強い組織”を構築する』というビジョンの実現に、今後貢献できると確信しています」