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ジェンダーダイバーシティ(性の多様性)重視を維持
大手ファミリーエンタープライズ上位500社の取締役の人数は合計で4,418人、このうち1,041人が一族のメンバーです。男女比は女性が17%、男性が83%でした。一族の女性メンバーが取締役に就いている企業の割合は31%で、全世界の業界の標準的水準に並びます。
女性が取締役を務めるファミリーエンタープライズが最も多いのは欧州です。女性取締役がいる企業を地域別に見ると、欧州が54%、北・中・南米地域が30%、アジア太平洋地域が13%となっています。
最高経営責任者のジェンダーダイバーシティが突き付ける課題は、ファミリーエンタープライズであっても、それ以外の企業であっても変わりません。本インデックス掲載企業の5%(27社)のCEOが女性ですが、これは業界の標準的水準(Fortune 500企業では8%(41社))と同程度です。女性CEOに一族のメンバーが占める割合は、一族以外の女性が占める割合をわずかながら上回っています。
取締役会と経営層のいずれにおいても、ジェンダーダイバーシティは今後も、ファミリーエンタープライズが取り組むべき課題として残るでしょう。NASDAQは先ごろ、上場企業を対象としたダイバーシティ規則を定め、多様性の要件を満たす取締役を2名以上任命し、そのうち1名以上は自分を女性と認識している人物3 とすることを義務化しました。また、投資家も多様性を重視するようになり、これを推し進めるために議決権を行使する構えを見せています。