当社では、決算数字が固まるのが遅く、証券会社から決算の早期化を求められました。決算早期化のために何をすればよいのでしょうか?

Question

当社では、決算数字が固まるのが遅く、証券会社から決算の早期化を求められました。決算早期化のために何をすればよいのでしょうか?
 

Answer

まず、決算スケジュールを組む必要があります。決算が遅い会社の多くは、スケジュールなしで決算作業を行う傾向にあります。スケジュールと実績との差異を認識し、作業を遅らせるボトルネックを特定し、対応策を図ることで決算の早期化を行うこととなります。

次に、各事業所・各子会社等から収集する決算資料フォームを親会社等が主導して作成・配布する必要があります。決算資料フォームが統一されていない場合、効率的とはいえない作業をしていることが多々見受けられます。

さらに、決算日前に残高の内容をチェックし、あまり変動がなく期末残高を想定できるような勘定科目については、決算日前に前倒しで作業を行うことが必要です。決算を遅くしている原因の一つは、ある一時点に作業が集中し担当者のキャパシティを超えることです。前倒しで作業を進めることで作業の分散を図り、決算の早期化を行うこととなります。

他にも、月次決算や四半期決算の精度を上げることが考えられます。月次決算や四半期決算にて何度も処理を行うことで、作業に慣れることでスピードが増し、また誤りも起こりにくくなります。また誤りや不明点も、発見したその都度すぐに調査・訂正を行うことにより、時間も遡って調査を行う必要性もなくなります。その結果、期末の決算作業がスムーズに行え、決算早期化が可能となります。