四半期で一時的に重要性が増した場合のセグメント情報

2017年7月19日
カテゴリー 会計実務Q&A

Question 

当第1四半期に一時的に売上が増加し、報告セグメントの量的基準を上回るものの、年度末には量的基準を下回ることが予想されるセグメントについて、報告セグメントの決定に関する継続開示の考え方(「セグメント情報の開示に関する会計基準の適用指針」第9項)を踏まえ、報告セグメントとしないことは可能でしょうか。

Answer 

「セグメント情報の開示に関する会計基準の適用指針」第9項においては、「量的基準を適用して報告セグメントを決定するにあたっては、相当期間にわたりその継続性が維持されるように配慮するものとする」とされています。これは、量的基準を一時的に下回る場合に、継続性を考慮して報告セグメントとするか否かを考慮することを意図したものと考えられます。このため、量的基準を上回った場合は、原則どおり、報告セグメントとしての開示が求められます。

なお、第2四半期以降に量的基準を下回った場合には、適用指針9項に基づいて継続性を考慮した上で、報告セグメントとして開示すべきか否かを検討することになります。当該事業セグメントが区分して開示されないこととされた場合には、財務諸表利用者が、企業の過去の業績を理解し、将来のキャッシュ・フローの予測を適切に評価する上で、重要な影響を及ぼすか否かを検討する必要があると考えられます。

根拠条文

  • 「セグメント情報の開示に関する会計基準の適用指針」 第9項、第24項

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