Question
正味売却価額がマイナスになる場合には、どのようにすればよいでしょうか。
Answer
見積追加製造原価および見積販売直接費が売価を超えることにより、正味売却価額がマイナスとなる場合があります。このような場合には、棚卸資産の評価をゼロまで切り下げたとしても、マイナス部分については損益に反映できません。よって、当該マイナス部分は、引当金の要件を満たす場合には、引当金による損失計上が行われます。マイナス部分の引当金の例としては、工事完成時点の見積工事原価が、工事請負価額を上回ることが確実である場合に計上される工事損失引当金などがあります。
根拠条文
- 棚卸資産の評価に関する会計基準 第44項