Question
時価のある外貨建有価証券の評価についての考え方を教えてください。
Answer
(1)減損するケース
時価のあるその他有価証券については、時価が著しく下落したときは、回復する見込みがあると認められる場合を除き、減損する必要があります。
時価のある外貨建有価証券の場合、著しく下落したかどうかおよび回復可能性の判断は、外貨建ての時価と外貨建ての取得原価と比較して行い、換算差額は有価証券の評価損として会計処理します。
なお、外貨建その他有価証券のうち債券については、時価の著しい下落は生じていなくても、円相場の著しい上昇により、円換算後の金額が著しく下落するときには、外貨建ての時価を決算時の為替相場により円換算した結果生じる換算差額を当期の損失(為替差損)として処理することになります。
(2)減損しないケース
減損が不要と判定された場合には、外国通貨による時価を決算時の為替相場で換算し、有価証券評価差額金として処理します。なお、外貨建その他有価証券のうち債券については、外国通貨の時価の変動に係る換算差額を評価差額とし、それ以外の換算差額については為替差損益とすることができます。
根拠条文
- 外貨建取引等会計処理基準 一 2 (1) ③ ニ
- 外貨建取引等の会計処理に関する実務指針 第19項、第62項