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株式会社村上農園
代表取締役社長
ブロッコリースーパースプラウトや豆苗などの発芽野菜を全国9ヶ所の施設で生産する国内トップメーカー。有用成分の含有量をチェックしながら出荷する本格的な「機能性野菜」、豆苗等の「大衆普及型常備野菜」が2本柱。2018年からはオランダ企業と提携し、マイクロハーブなどの「高級レストラン向け野菜」を生産し、多角化を推進中。
1960年山口県生まれ。83年広島大学総合科学部卒。同年リクルート入社。営業、商品開発等の管理職を経験後、93年に入社。96年「かいわれO-157の風評被害」で売上は1/4に激減するが、自ら開発した新野菜によりわずか1年5カ月で黒字化を達成。2007年社長就任。昨年度の売上は就任前の3倍強の100億。
1939年 広島市で創業者の母親が、刺身のツマの「紅たで」(蓼の発芽野菜)の生産を開始。太平洋戦争の中断を経て、60年代には関西の市場で「広島に村上農園あり」と一目置かれる存在となる。66年 創業者が母親から事業を引き継ぎ、70年代後半には全国一の生産者に成長。78年「かいわれ」事業を立ち上げる。一方私は、79年 広島大学に入学。親族である村上家に間借りし、当社でアルバイトする中、狭い面積でも年中大量生産でき、付加価値の高い発芽野菜に農業の未来を見いだす。80年代に当社はかいわれ最大手に成長。93年、サラリーマンをしてた私に創業者より後継者にとの要請があり、農業ビジネスに人生を賭ける覚悟で入社。
1996年「かいわれO-157の風評被害」で売上は1/4になり倒産の危機を迎えるが、低収益のかいわれを、高収益な商品へ転換する絶好の機会だと前向きに捉えた。会社で寝起きし、休みは最小限にとどめ仕事に専念した。最小限の努力で最大の成果を生む仕事を行い、重要だが時間がかかるものは後回しにした。その結果、豆苗やブロッコリースーパースプラウト等のヒット商品が生まれ、高収益企業へと変貌を遂げた。これらは、「ピンチをチャンスと捉える」「過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来」「他人の言うことを鵜呑みにしない」「自ら取組み道を拓く」「小さな成功が大きな成功につながる」を実践したからに他ならない。
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