6. 行動とフィードバックのためのシステムへのエンゲージメント
エンゲージメントプロセスは、結果を生み出して初めて、全ての関係者にとって成功し価値をもたらすことになります。これがない場合、プロセスはステークホルダーから不誠実に見られ、関係は改善どころか悪化する可能性があり、それによって組織にリスクが増加し、本来実現されるかもしれなかった機会が損なわれるおそれがあります。
そのため、組織が自然関連の問題に対応する準備をする際には、以下の点も重要と考えられます:
- 先住民族、地域コミュニティ、および関係者の意見と提案を組織の経営レベルの意思決定に統合するための内部システムを持つこと。
- 承諾や合意事項が正式に記録され、実施されることを確認し、行動に対する責任を持つためのシステムに統合されること。
- 承諾や合意事項の実施における進捗状況、変更、遅延について先住民族、地域コミュニティ、および関係者に通知し、変更や遅延の理由を説明すること。
- プロジェクトの結果と結論を先住民族、地域コミュニティ、および関係者に通知すること。
ステークホルダーに、彼らのエンゲージメントプロセスでの意見が組織の意思決定や行動にどのように影響したか、またはなぜ特定のフィードバックが反映されなかったかについてフィードバックを提供することは、ポジティブな関係を維持し、将来のエンゲージメントの基盤を築くために重要と考えられています。このようなフィードバックがないと、不満が蓄積し、組織の動機や実践についての疑念が生まれる可能性があります。
エンゲージメントのモードが協力または合意に達成し実施するプロセスの場合、全ての関係者からの継続的な進展報告は成功を確保するために不可欠と考えられています。
エンゲージメントプロセスのガバナンスの一環として、組織は定式化された責任のある内部プロセスとメカニズムを持ち、定期的に実施された承諾や合意に関する報告を追跡し、提供すべきと考えられています。このセクションでは組織は、エンゲージメントプロセスのガバナンスの一環として、公式で説明責任のある内部プロセスや、コミットメントや合意事項を定期的に追跡・報告する仕組みが必要なことが記載されています。