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チャン・チャオ・ホー氏は2017年にシンガポール政府のデジタルテクノロジーチーフオフィサーに就任されましたが、当時は時代遅れのシステムや大型案件の失敗、ユーザーの満足度の低さ、サイバーセキュリティにも数多くの問題が散見されるなど、いわゆる「技術的負債(テックデット)」に悩まされていました。
それから4年、近年のポジショニングステートメントによると、シンガポールは「政府の中心にはデジタルを、サービスは心に」を掲げて取り組んでいます。
今回のポッドキャストでは、EYパルテノンでGPSのパブリックセクターリーダーのオリー・ジョーンズ氏と、EYのアセアン・シンガポールの政府公共セクターリーダーのベンジャミン・チャン氏にどのようにデジタル改革を進めてきたかを語っていただきました。
チャオ・ホー氏には、「国民ための政府」というマインドセットに切り替え、その国民が一気通貫したサービスを求めていることを理解することの重要さについて説明して頂きました。また、これまで外注してきたサービスを内政化し、シリコンバレーのようなイノベーティブな文化を1,000名のエンジニアと共に推進してこられました。
ベン・チャン氏からは、国民からの信頼と、特に民間セクターと連携したプロジェクトを推進する上で彼らとの強い関係性を構築することが必要不可欠だと語って頂きました。また、一つ一つのプロジェクトを進めごとに、国民からの信頼を得ることができるとも説明しています。
3つのポイント
- デジタル化は人のために行うものであって、人に対して行うものではない。従って、国民に共感し、政府とのやり取りをどのように改善するかを理解する必要がある。
- プロジェクトを推進するには、国民および民間セクターからの信頼を得ることが必須となる。時間はかかるが、まずは小さなステップから始め、結果を出すことが重要である。
- 医療、交通、サステナビリティなど幅広い数多くの課題に対し、AIやビッグデータを活用したテクノロジーが問題解決に非常に有効となるだろう。
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ポッドキャストの日本語訳および全文(英語)は、以下よりご覧ください。
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プレゼンター
Oliver Jones
EY Global Business Development, Markets and Insights Leader; EY-Parthenon Global Government & Public Sector Leaderポッドキャスト
エピソード 01
期間 16分 54秒
Leading into Tomorrow ポッドキャスト
シリーズ一覧を見る政府のデジタルトランスフォーメーションは小さなステップから
エピソード 01
プレゼンター
EY Global Business Development, Markets and Insights Leader; EY-Parthenon Global Government & Public Sector Leader