社会が気候変動に与える影響を減らすための取り組みは、かつてないほど大きなものになっています。また同時に、企業が明確なコミットメントを報告することに対する利害関係者からの期待も前例のないほど高まっており、これは予見可能な将来にわたって続くと考えられます。
IFRSには気候関連事項に関する単一の明確な基準が存在しないものの、気候リスク及びその他の気候関連事項は、さまざまな分野の会計処理に影響を及ぼす可能性があります。
財務諸表への現時点での影響は必ずしも定量的には重要ではないかもしれませんが、定性的な観点から重要な範囲において、利害関係者は益々、企業が財務諸表を作成する際に気候関連事項をどのように考慮しているかについて説明する事を期待しています。また、利害関係者は気候変動に関連する最も重要な仮定、見積り及び判断に関する十分な開示が行われることを期待しています。
本冊子は、2021年12月からのアップデートで、新たに近年取引が増加している炭素クレジットとグリーン電力証書のセクションが追加されています。
英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。
Applying IFRS – Accounting for Climate Change (Updated August 2023)