Question
(1) 主幹事証券会社とはなんですか。
(2) どのように決定すればよいのでしょうか。
Answer
(1) 上場に関して申請会社を支援する業務を行う証券会社を「幹事証券会社」といい、株式上場時には通常4~7社程度の幹事証券会社が申請会社に関与します。そのなかで中心的な役割を果たす幹事証券会社が「主幹事証券会社」です。
主幹事証券会社の業務には、主に以下のようなものがあります。
- 上場前:上場申請書類の作成指導、内部管理体制の整備指導、資本政策の立案、審査部門による審査 等
- 上場時:募集及び売出しによる株式の引受、公開価格の決定、取引所等の上場審査への対応 等
- 上場後:資金調達に関する指導、株価についての助言 等
(2) 主幹事証券会社は、上場前から長時間を要する作業を行うことになるため、できるだけ早い時期に決定する必要があります。証券会社にはそれぞれの特色があるため、主幹事証券会社の決定にあたっては、各証券会社の提案内容をよく聞いて、①経験・実績、②コスト、③上場時の販売力・営業力、④上場後のIR・ファイナンス等を総合的に勘案することが大切です。