第2四半期以降の貸倒れと損益計算書表示

2010年12月13日
カテゴリー 会計実務Q&A

Question 

第1四半期に貸倒引当金を設定した債権が、第2四半期に貸倒れとなった場合、第2四半期の会計処理はどのようになりますか。3か月と累計の損益計算書で表示は異なるのでしょうか。

Answer 

3か月と累計の損益計算書では、次のように表示が異なることになります。

(第2四半期会計期間(3か月)の処理)

第2四半期会計期間(3か月)の損益計算書では第1四半期会計期間に計上した貸倒引当金を取り崩し、貸倒れに充当します。

(第2四半期累計期間の処理)

第2四半期累計期間の損益計算書では、第1四半期会計期間に計上した貸倒引当金繰入額を貸倒損失に振り替えます。

(記載例)

  • 第1四半期に、A社の財政状態が悪化したため、A社に対する売掛金の全額(100)について貸倒引当金を設定した。
  • 第2四半期に、A社に対する債権が貸倒れた。
損益計算書 1Q  2Q
3か月
3か月 (累計)
販売費及び一般管理費      
(貸倒引当金繰入額) 100
(貸倒損失) 100

根拠条文

  • 「金融商品に関する実務指針」 第125項

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