ゼロ・コスト・オプションとは、オプションの購入と売却を組み合わせて、支払オプション料と受取オプション料を相殺してオプション料をゼロとしたオプション取引を組み合わせたものです。
例えば、通貨オプションで考えると輸入業者がドル売り・円買いのために以下のような契約を結びます。
円コール・ドルプットの購入行使レート1ドル120円
円プット・ドルコールの売却行使レート1ドル125円
金額:100万ドルオプション料0円
輸入業者は、為替レートが1ドル120円以上円高になると円高によるリスクが回避でき、逆に1ドル125円以上円安になったときに円安のメリットを享受できます。したがって、ゼロ・コスト・オプションはデリバティブ取引が組み合わされた複合金融商品となります。