数理計算上の差異 (すうりけいさんじょうのさい)

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退職給付債務の計算では、退職時の退職給付を見積もるために、昇給率や退職率などについて見積りをします。また、年金資産の運用収益についても、期待運用収益率を見積もります。これらの数値は、あくまでも見積りであるため、実際の数値と比較すると差異が生ずることになりますが、この差異を数理計算上の差異といいます。また、退職給付債務の見積りに用いる、割引率や昇給率、退職率等については、必要に応じて見直しをする場合がありますが、見直しを行った結果生じる、見直し前の退職給付債務と見直し後の退職給付債務の差額も、数理計算上の差異に含まれます。

なお、平成24年改正基準の適用により、数理計算上の差異の当期発生額のうち、費用処理されなかった部分はその他の包括利益として計上されます。

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